「裸が衣装」全身白塗りの舞踏集団-イムズで福岡初公演へ

大駱駝艦の田村一行さん(左)と渡邉達也さん

大駱駝艦の田村一行さん(左)と渡邉達也さん

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 イムズホール(福岡市中央区天神1)で9月11日・12日に行われる舞踏カンパニー「大駱駝艦(だいらくだかん)」初の福岡公演「2001年 壺中の旅」に出演する、同カンパニー所属の田村一行さんと渡邉達也さんが公演に向けての意気込みを語った。

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 同カンパニーは、舞踏家・俳優・演出家の麿赤兒(まろあかじ)さんを中心に1972年に創立。現在は22人が所属している。「髪の毛、まゆもそり、一見個性がないように見えるが、年齢に比例する肉体が何よりの個性で衣装」(田村さん)と出演者全員が全身白塗り。基本的にせりふは少なく、体で表現する演出が特徴。

 劇中には、笑いを誘う場面も多く10代の中高生から80代までファン層は広い。国内にとどまらず、ニューヨーク、サンフランシスコ、パリなどでも上演し、人気を集めている。同カンパニーは現在、麿赤兒さんが演出を手がける舞台と、2001年より制作し、計28作品を発表している所属舞踏手が演出する舞台「壺中天公演」の2種類の公演を中心に活動。今回は後者の第1作目、同カンパニーの代表作「2001年 壺中の旅」を上演する。

 同作品は、白塗りの男性メンバー10人が出演。現代家庭のちゃぶ台の下にある「壺中」という異世界へ通じる穴に入った家族が旅をするというストーリー。「肉体のみで表現。身振り手振りで父、母、子ども役を演じ分ける」(田村さん)という。

 「けいこ場は汗が溜まるほど」と練習に励んでいるという2人。田村さんは「見ている人も一緒に旅を楽しめるロードムービー。白塗りに驚かず(笑)、気軽に見にきてほしい」と話している。

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