今年4月に福岡市内で開催される「福岡都市フォーラム」で招へいする非営利団体「都市開発国際協会(INTA)」のミシェル・スダルスキス事務局長が2月16日、フォーラム開催に先駆けて福岡を訪れた。
INTAは、1974年にパリを本部に設立した、60カ国約2,000人を超える都市開発の実務者らが集う団体。天神明治通り街づくり協議会や博多まちづくり推進協議会、福岡市、We Love天神協議会らから成る福岡都市フォーラム実行委員会が主催する同フォーラムでは、「都市開発のほか経済開発まで議論できるか」「都市開発の実務者であること」「具体的な都市開発事例が語れるか」などを基準に選ばれたというINTAのメンバー10人を招へい。福岡に5日間滞在し、視察や地域団体へのインタビュー、シャレット(専門家ワークショップ)などを行う。
福岡を訪れるのは2度目というスダルスキス事務局長は福岡・天神の印象について、「調査前なので主観レベルだが、何かが足りない街。チャンスを生かしきれておらず、残念に感じる」と語る一方、「中国など急速に発展している国と近く、地理的にはとても優れている都市だ」と話した。
さらに、「自然資産のほか、若い人も多く、文化基盤もしっかりしている」とも述べ、「ダイナミックで前向きな性格を持つ人が多い印象。福岡の魅力は『人』。福岡ならではの強みを生かした提案をしていきたい」と意気込みを見せる。
フォーラムは、アクロス福岡(福岡市中央区天神1)、西鉄イン福岡(天神1)などで4月5日~9日に開催。一般向けの公開セミナーや都市ツアーも行う。