福岡在住の外国人向けフリーペーパー「フクオカ・ナウ」を発行している「フクオカ・ナウ」(福岡市中央区赤坂1)は3月12日、外国人観光客向けに無料の福岡市内マップ「ナウ・マップ」を創刊した。
近年、福岡へ訪れる外国人観光客は増加。最近では、商業施設に指差し接客マニュアルを設置する動きも見られ、以前より外国人観光客へ向けた案内サービスも充実しつつあるが、「まだまだ外国人にとっては不自由」と同社のニック・サーズ社長。
「マップが充実していない福岡において、『フクオカ・ナウ』内に設けた英語表記の小さな地図でさえも好評だった」という点と、外国人観光客への集中PRができるメディアを探す企業の多さから「両者のニーズが見込める」(同)と同マップの制作に至ったという。
マップは、天神・博多駅周辺から百道周辺までカバーした広域エリアと、天神中心部の詳細を記した2種類を掲載。「日本人にマップを見ながら相談ができるように」(同)とマップ部分は、英語・韓国語・中国語・日本語の4カ国語表記にした。そのほか、市内で行われる季節イベントの紹介やグルメ、交通などの情報部分は日本語以外の3カ国語で表記している。
3月、7月、11月の年3回発行で、「春は桜の見どころ、夏は山笠の飾り山の場所など、季節ごとにマップの内容も変えていく」(同)。設置場所は、観光案内所、ホテル、各百貨店、市内の駅カウンターやローソンなど約400カ所。A1版の携帯サイズで、発行部数は8万部。
今後、誌面で紹介しきれなかった情報を盛り込んだ「ナウ・マップ」ウェブ版の制作も予定しているという。