アクロス福岡(福岡市中央区天神1)2階の匠ギャラリーで4月14日より、「博多織『HAKATA JAPAN』新作展~博多織とデザインの可能性~」が開催されている。
「HAKATA JAPAN」は、1928(昭和3)年創業の鴛海織物工場(福岡市東区)が手がけるブランドで、「先進的なクラシシズム」をコンセプトに献上紋様の生活雑貨など、「博多織を地元の人に知ってほしい」(同社取締役の鴛海伸夫さん)と新しい「博多織」商品を展開している。
会場では、博多織と皮のパッチワークトートバック(94,500円)や「和雑貨にならないように工夫した」(同)という献上柄をプリントした綿生地のペンケース(1,050円)、ポーチ(945円~)など約300点を展示・販売している。新作のコアターゲットは20代後半~30代前半の女性。
商品を並べたディスプレー台には、圧力をかけて夏用の帯地としっくいのタイルを一体化させた、店舗の壁などに使うインテリア材を使用。このタイルは今月22日にリニューアルオープンする「吉塚うなぎ屋本店」(博多区中洲2)のエントランスなどで初めて使用されるなど、「新たな発想から生まれた商材。今後も地元の店舗を中心に展開していきたい」(同)と話す。
鴛海さんは「新たな発想で気軽に『博多織』を手に取りやすくさせることで、職人の技術や伝統が伝わっていくのでは」とも。
会場には、博多織を使ったストラップ作りが体験できるコーナーも設けている。開催時間は10時~18時(最終日は16時まで)。今月19日まで。