天神で「博多織」専門学校第1期生の卒展-「博多織」人材育成で

第1期生の(左より)瀧口涼子さん、宮川アリナさん、村田美帆さん

第1期生の(左より)瀧口涼子さん、宮川アリナさん、村田美帆さん

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 アクロス福岡(福岡市中央区天神1)2階の匠ギャラリーで3月19日より、博多織デベロップメントカレッジ第1期生による卒業展が開催されている。

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 同校は伝統織物である「博多織」の後継者を育てることを目的に10年間の期間限定で設立されたNPO法人の学校で、2006年に開校した。修業年限は2年間で、1年目は博多織の専門科目のほか、ベンチャービジネスや商品開発、販売戦略、ファッション、能や狂言をはじめとする芸術鑑賞などの教養科目を、2年目は専門科目をメーンに学ぶ。希望により、卒業後は専攻科への進学も可能。

 同展では、今年卒業する瀧口涼子さん、村田美帆さん、宮川アリナさんが制作した博多織作品のほか在学中の13人の2期生の作品など、それぞれの個性が豊かに表現された力作約100点を展示している。会場には、博多織の手機実演や意匠図の作成を体験できるコーナーも設け、学生らが「博多織」の楽しさを来場者に呼びかけている。

 瀧口さんは短大時代に受けた、「染め」や「織り」の授業をきっかけに博多織に興味を持ち、10年間勤めた会社を退社。「自分1人の力で作り上げられるものがないだろうか」と同校への入学を決心したと話す。卒業後は専攻科に進む予定で「忙しかったが、充実した2年間だった」と振り返った。将来は地元で工房を持つことが夢という。

 先輩の作品を見ようと、会場に訪れていた今年入学する3期生の大内田明子さんは「地元の伝統文化を一から学ぼうと入学を決めた。今は『博多織』に関して、全く無知。すべてがどんな風になっているのか興味津々。楽しみ」と卒業生の作品を前に意気込む姿も見られた。

 展示時間は10時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。3月23日まで。3月20日には同館1階の円形ホールで、人間国宝の小川規三郎学長と卒業する3人による「博多織」についてのトークショーも開催する。

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