大丸・福岡天神店(福岡市中央区天神1)は6月17日、地下2階の食品売り場で栄養バランスが分かるQRコード付き食品の販売を開始した。
同店が2006年より行っている食育活動の一環で、この日、同売り場の総菜店5店舗、レストラン6店舗で、計11種の弁当メニューに導入。弁当のふた部分にQRコードのシールを添付した。携帯電話でQRコードを読み取ると、主食・主菜・副菜などを表示した栄養バランスガイド、エネルギー、塩分、メニューの解説などを見ることができ、購入前の商品選びの段階はもちろん、いつでも食べた料理の栄養バランスを把握できる仕組み。
日本食品食育推進協会が開発したシステムで、同店が初めて試験的に導入した。継続して利用すると、1食の栄養バランスのほか、蓄積したデータから1週間、1カ月の栄養バランスが表示されるという。
「近年、消費者の食への関心は高まる一方。アレルギー表示などは以前より行っていたが、カロリーなどは売り場スタッフへ問い合わせも多かった」と同店広報担当の副枝順子さん。「どうしても専門店では栄養バランスに偏りも。今後は、消費者の購入商品に不足する栄養を補う他店舗の商品も薦めるなど、店舗の垣根を越えた広い接客ができれば」と期待を寄せる。
営業時間は10時~20時。