福岡市の仮想行政区「カワイイ区」の新区長に9月12日、カナダ人女性のミカエラ・ブレスウェートさんが就任した。
市が昨年8月に設けた仮想行政区「カワイイ区」。初代区長には、福岡県出身の元AKB48メンバー篠田麻里子さんが選ばれ話題を集めたが、「『カワイイ』という言葉が男女差別を助長する」などの声が上がり、今年2月に篠田さんは区長を退任。約半年間、区長は空席となっていた。
2代目区長に就任したミカエラさんは1988年生まれの25歳。2005年に宮崎の高校に留学。高校卒業後は熊本で英会話教師として働き2008年から福岡に住んでいるという。現在は英会話教師をしながら、福岡の街や文化を紹介する動画を自ら撮影しユーチューブに配信している。
この日行われた就任式で、ミカエラさんは流ちょうな日本語で「福岡の一番の魅力は人がすてきだということ。困った時には声を掛けてくれる。住みやすい街であることを世界中に伝えていきたい」と意気込みを見せた。
高島宗一郎福岡市長は「ミカエラさんの発信力に期待。日本人の私たちが気づかない、新たな視点で見つけた魅力を発信してほしい」と期待を寄せる。