福岡市動物園(福岡市中央区南公園)は12月19日、冬至の日を前にサルにゆず湯を楽しんでもらおうとサル山にゆず湯を設置した。
初めて実施した昨年は、突然現れた湯気の立つゆず湯に警戒したのか、様子を見るのみで湯につかる姿は見られず、失敗に終わっていた同企画。「今年こそは!」と、かたくなに湯につかろうとしないサルに対抗(?)してか、今月に入り、ゆず湯企画のためにサル山に湯を張るパイプを新たに設置するなど飼育員は徐々に「本気」に。
いよいよ当日、35度に設定した湯を張り、報道陣がサル山を囲む。今年は湯への興味を引こうと、ゆず4キロ、みかん10キロ、青米と小麦を湯に浮かべてみたが…。やはり、飼育員の思いは一方通行。多くの報道陣が見守る中、湯に手を付けながらも果物を握ってもくもくと食べる食事シーンが続くだけで、今年もゆず湯を楽しむサルたちの姿を見ることはできなかった。
「人間と同じで温かいお風呂は気持ちが良いと思うのですが…」とサル担当の飼育員・江崎幸子さん。「来年こそは早めに湯に慣れさせて、ゆず湯を楽しむサルたちの姿をお見せします」と目を光らせる。サルと飼育員のゆず湯対決(?)の勝負の行方は、来年に持ち越された。
12月20日、21日にもゆず湯は実施する予定。開園時間は9時~17時。