福岡県立美術館(福岡市中央区天神5)で開催されている「色彩の奇跡 印象派展」に5月4日、お笑い芸人の永野さんが現れ、同展の目玉であるゴッホの作品を絶賛した。
同展は、2002年以来2度目の来日で九州では初公開となるフィンセント・ファン・ゴッホの「アルルのはね橋」(1888年)をはじめ、セザンヌ、モネ、ルノワール、ゴーギャンなど、ドイツのヴァルラフ=リヒャルツ美術館&コルブー財団が所蔵する、19世紀後半の印象派の作品を中心とした67点を展示している。
「ゴッホより~普通に~ラッセンが好き~」と大声で歌って踊る「ゴッホに捧(ささ)げる歌」と題したリズムネタで人気の永野さん。普段は「ラッセン派」の永野さんにも「ゴッホ」作品の魅力を知ってもらい、PRしてもらおうと同展の応援隊長が任命された。
「初めて生でゴッホ作品を見た」という永野さんは、感激したのか「気持ちを歌で表現したい」と作品「アルルのはね橋」の前でネタを披露。早くも寝返ったのか「ラッセンより~普通に~ゴッホが好き~」とゴッホへの気持ちをぶつけ、来場客らを楽しませていた。
閉館後、作品をじっくり鑑賞した永野さんは、油彩ならではの厚塗りの筆遣いが特徴の作品に「この筆圧からゴッホが生きている時間が感じられる。今までやってきたネタが完成した気がする」と語り、「これからはゴッホ一筋で」「ゴッホを追い掛けていく」「絵画はゴッホだ」と絶賛。ゴッホの魅力に引き込まれた様子で、ラッセンネタの封印も口走っていた。
開館時間は10時~18時(入場は17時30分まで)。月曜休館。入場料は、一般=1,400円(前売り1,200円)、高大生=900円(同700円)、小中生=400円(同200円)。6月5日まで。