10月15日に創業60周年を迎えた新天町商店街(中央区天神2)は、記念事業の柱として商店街を南北に貫く通称「メルヘン通り」にドーム状の全天候型アーケードを建設する計画をまとめた。
アーケードはアーチ式のフレーム構造で高さ約20メートル、長さ約60メートル。自動開閉する屋根の半分以上を透明の硬質プラスチック製にすることで採光を採り入れ、夏場は屋根の上に冷水を流し広場内の気温を下げるほか、ソーラーシステムで電力を自力でまかなうなど環境・省エネにも配慮した。そのほか、舞台演出の照明機能なども備えるという。また、同事業に伴い「バリアフリー・ユニバーサルデザイン」を街路に取り入れることも検討している。
同計画について楢崎慶司理事は、「全天候型アトリウムにより『博多どんたく』などの催事が計画的に出来るほか、サザン通りから見たアトリウムの夜景は視覚的効果が期待できる」と話している。2007年秋に着工、2008年春の完成を目指す。