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「天神住友生命FJビジネスセンター」開業 テナント共用の休養スペースも

「天神住友生命FJビジネスセンター」外観

「天神住友生命FJビジネスセンター」外観

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 オフィスビル「天神住友生命FJビジネスセンター」(福岡市中央区天神2)が9月3日に開業した。

2階・カフェラウンジ

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 住友生命保険(大阪市中央区)と福岡地所(博多区住吉1)共同開発のオフィスビル。天神地区に新たな空間と雇用を創出しようと福岡市が取り組むプロジェクト「天神ビッグバン」の一環として、6月30日に竣工した。現在の天神ビックバンエリアでは最高層の高さ約113メートルのオフィスビルとなる。

 建物は地上24階・地下2階建て、延べ床面積は約1万2705坪。入居テナントのウェルビーイングに貢献するため、ワークラウンジやリフレッシュスペースなどのテナント専用の共用スペースを設ける。5~23階はオフィスフロアで、8割が内定し、順次、入居を予定する。

 2~4階と最上階の24階は、計約1000坪の入居テナント専用の共用スペースとなる。「Reboot!(リブート)」と名付け、テナントワーカーの「心身の回復」と「活力の補充」を目的とする。オフィスロビーのある2階はカフェラウンジを設ける。3階は、会議室、セミナーや交流会などのワークラウンジスペース、フリースペースなど。4階は、最大84人まで対応可能な会議室、プレゼンテーションルーム、ストレッチやヨガなどができるコンディショニングエリアなど。24階は、スカイテラス、屋上サウナを設ける。

 地下2階と1階には今後、物販や飲食店のオープンを予定する。外周は、西側の広場に高さ約13メートルの山桜をシンボルツリーとして配するほか、イタリア生まれのアーティストのエステル・ストッカーさんによるパブリックアートを設ける。

 同日、オープニングセレモニーが開かれ、高島宗一郎福岡市長、住友生命保険の高田幸徳社長、福岡地所の榎本一彦取締役ファウンダーらがテープカットを行った。高島市長は「このビルの特徴はここで働くワーカーのための休養に特化した共用スペースで、自分自身もここで働きたくなるような内容だった。オフィスビルにどれだけ付加価値を持たせられるか、働きたいと思うような価値を作れるのかというのが、これからのビルづくりにとって大きいことだと見せつけられたビル」と話した。高田社長は「現在は人生100年時代と言われ、人々がどう暮し、働いて、自分の人生を充実させていくかというのが大きなポイントになると思う。一人ひとりのよりよく生きていく、このウェルビーイングの観点からも入居テナントに長く利用いただき満足してもらえるよう尽力していきたい」と話し、榎本ファウンダーは「『リブート』というものをどうやってこれから福岡に広げていくか。われわれもその一端で頑張れるようにしていきたい」と話した。

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