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エリア特集2016-03-31

東日本大震災から5年
福岡からできること

2011(平成23)年3月11日14時46分に発生した東日本大震災。日本観測史上最大のマグニチュード9.0を記録した。発生から5年を迎えた今、被災地から離れた福岡からできることは?

■気軽にできる「買う支援」

「商品が売れる事で雇用も生まれ、地元企業が元気になる」と話すのは、天神にある東北のアンテナショップ「みちのく夢プラザ」(福岡市中央区天神2)の岩手県福岡事務所の佐藤博晃さん。ここでは岩手が誇る三陸グルメが一堂に並ぶ。

◇中村屋(岩手県釜石市)の「三陸海宝漬」  

三陸産めかぶのしょう油漬けに「だまし煮」という独自の調理法で柔らかく煮上げた三陸産のアワビとイクラをトッピングした同店のベストセラー商品。「ご飯にかけて食べるのがおすすめ」と佐藤さん。価格は350グラム3,600円。


◇岩手缶詰(岩手県宮古市)の「Cava(サヴァ)缶」

銚子沖から三陸のサバを使った缶詰。東日本の水産業の復興支援を目的にした「三陸フィッシャーマンズ・プロジェクト」の一環で開発したという。商品名は、フランス語で「Cava(元気)?」の意味で震災時の世界への感謝の意味を込めたという。今年3月には発売から約2年半で100万缶を売り上げた「国産サバのオリーブオイル漬」(388円)と「冷製パスタやサラダによく合う」という「国産サバのレモンバジル味」(410円)の2種。


◇酔仙酒造(岩手県大船渡市)の酒「千咲里(ちえり)」

酔仙酒造と、製造復興支援として機器を寄贈した「福大付属大濠高校同窓会」によるコラボ商品。「千咲里」という名前は、「千年も万年も花咲き誇る故郷、日本。笑顔がいっぱいに咲くような国であってほしい」との願いが込められている。価格は400円。


◇さいとう製菓(岩手県大船渡市)の菓子「かもめの玉子」

黄味あんをホワイトチョコレ-トで包みあげた南三陸を代表する銘菓「かもめの玉子」のミニバ-ジョンで価格は9個入り711円。「食べやすく好評」という。


◇小袖屋(岩手県久慈市)の「海女の磯汁」

NHK朝の連続ドラマ小説「あまちゃん」の舞台のモデルになった岩手県久慈市で、海女たちが漁の後の冷えた体を温めようと海の幸を煮て食べていた味を再現した磯汁。「お吸い物や炊き込みご飯にしてもおいしい」。価格は1,296円。


福島、宮城の商品も

◇柏屋(福島県郡山市)の「薄皮饅頭」

1852(嘉永5)年創業の老舗菓子店。北海道産小豆を使った自家製あんを黒糖風味の薄い皮で包んだ饅頭。福岡三越(天神2)地下2階「菓遊庵」で販売。毎週月曜日入荷。価格は8個入り864円。


◇甘仙堂(宮城県名取市)の「ゆべし」

もち米「みやこがね」、クルミ、水あめ、しょう油などを蒸した菓子。福岡三越地下2階「菓遊庵」で販売。毎週月曜日入荷。クルミとごまの2種で価格は1130円。


◇佐浦(宮城県塩竈市)の酒「浦霞」

1724(享保9)年に創業した酒造。「山田錦純米大吟醸 浦霞」(720ミリリットル3,000円)、「純米吟醸 浦霞禅」(720ミリリットル2,160円)、「純米酒 浦霞」(300ミリリットル540円~)などを福岡三越の地下2階「リカーショップ」でそろえる。


「九州に東北の商品は多くはないが、被災企業の商品を買っていただくことは長く応援していただける方法の一つかな」と佐藤さん。

■ふるさと納税、もちろん旅行も

商品を買う以外にも、自治体によっては名産品がもらえる「ふるさと納税」も復興支援の重要な選択肢の一つ。岩手県では「いわての学び希望基金」と名付けた震災遺児・孤児への給付金など、使い道を選べる仕組みも設けている。

「あとはぜひ現地に足を運んでもらいたい」と佐藤さん。「4月中旬から下旬が見どころの桜や三陸グルメも堪能して」と話す。また、「今後起きるかもしれない地震の備えとして少しでも役立てば」と岩手県では震災の教訓や防災について学ぶ企業や団体向けの研修ツアーをはじめ、三陸鉄道社員らが震災の状況などを話しながら運行する震災学習列車など、さまざまな企画が行われている。

■被災地を知ることも支援の一つ

福島県では、実話を基に東日本大震災後の福島県を描く短編形式のドキュメンタリーアニメーションを制作し、特設サイト上で公開している。2月からは全国で上映され、3月上旬には福岡でも上映会が開かれた。

10本の短編アニメで、福島県出身のクリエーティブディレクター・箭内道彦さん、「新世紀エヴァンゲリオン」などを手掛ける「ガイナックス」(東京都三鷹市)が昨年1月に立ち上げた「福島ガイナックス」(福島県三春町)が制作。ストーリーテラーは福島県出身の俳優のディーン・フジオカさんが務めた。

「震災からの5年間、九州地方の方には福島県からの避難者の受入れなど、これまでたくさんの支援をいただき改めて感謝している」と福島県の総務部広報課の川俣顕太郎さん。「福島県の復興は着実に前に進んでいる」とし、「『みらいへの手紙』で福島県に関心を持っていただき、福島県産品の購入や旅行のきっかけになれば」と話す。

――未曾有の震災から5年。「忘れられることが怖い」とは取材先で聞いた言葉。今、この瞬間からできることの一歩はそれだろう。

取材・文/編集部 秋吉真由美

みちのく夢プラザ

短編アニメ「みらいへの手紙」公式サイト

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