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エリア特集2016-04-28

1坪の個性が並ぶ
期間限定の「清川リトル商店街」って?

清川にある1977年築のビル「新高砂マンション」(福岡市中央区清川2)。3月、同マンションの1階に「清川リトル商店街」が誕生した。7月31日までの期間限定で展開しているもので、出展者の個性が詰まった1坪の小屋がずらりと並び、にぎわいをみせている。

■期間限定の商店街

清川のロータリー近くに建つマンションの1階。大きく「清川リトル商店街」と書かれた看板が通行人の目を引いている。中をのぞくと、幼いころに遊んだお店屋さんごっこを思い出すような…可愛らしい小屋が目に飛び込んできた。

110坪のフロアには、間口と奥行きともに1.8メートルという木製の小屋があちらこちらに建っており、小屋の中では野菜や雑貨、絵画、駄菓子が並んでいる。マッサージや開運講座などと書かれたポスターが貼られた場所もある。店の主人と思われる人は、小屋の中で座り込み、作業に夢中になっていたり、常連と話しこんでいたり。出店準備で小屋をカラーリングしていたり…。商店街の中心には、手書きで「ロータリーひろば」と書かれた共有スペースがあり、座布団やバドミントンのラケットが転がっていたりする。なんとも自由でゆる~い時間が流れている。

同商店街を運営しているのは、リノベーション事業などを手掛けるスペースRデザイン(大名2)。昨年末に同フロアが空いたことから、自分の店を持つのが夢というクリエーターらの応援と、街の活性化などを目的に、同社の牛島光さんとまちづくり企画のディレクターとして活動する下野弘樹さんが中心となり、自社の物件を使った社会実験として企画した。今年始めから本格的にアイデアをまとめ、出店店舗を募集。31日には6組の出店者とともに商店街をオープンさせた。

■雑貨、アート、駄菓子も

今では出店店舗も増え、計11店舗が小屋に店を構えている。数々の雑貨イベントなどに出店し、転々と商品を販売していたという中路小夜子さんは手作り雑貨を販売。「自分の店を持つことで、落ち着いて作品作りが取り組める。ビジネスチャンスも広がりそう」と話す。アート作品や雑貨を販売しているイラストレーター・諌山直矢さんは小屋を事務所とし、取引先との打ち合わせ場所にも使う。「にぎわいがあって、仕事以外のつながりもできて新鮮」と出店に満足している様子だ。

笑顔で迎えてくれたカラーセラピストの川井御納子さんは、イメージカラーのアドバイスを行うほか、開運講座なども開く。「『エネルギーちょうだい!』と気軽に小屋に入って来られる方も。出店者が並ぶこの空間もとても楽しい」と話す。商店街の企画を手掛けた下野さんも駄菓子屋「うふふ堂」を出店し、懐かしい駄菓子や雑貨などを販売。親に連れられて来店した子どもたちの「お目当ての店」となっている。

■清川の魅力は「ゆるさ」

清川在住歴5年という下野さん。街を盛り上げようと、街歩きイベントなどを実施する中で気付いた清川の魅力は「ゆるさ」と一言。「清川に店を構える店主に出店経緯を聞くと、『たまたま周りにやってみたらといわれたから』とか、『友だちから店を譲り受けちゃって…』という人が多く、『なんだ、このゆるさ』と感じてしまって。良い意味で個性的。変な方が多い」と笑う。「清川は雑居感があって。ちっちゃく、ゆるく、何かを始める街なのでは」。牛島さんも「天神や博多からもアクセスが良い。外国人も多く、可能性がある街」と話す。

月に1度、商店街以外の出店者も集まるマーケット「ロータリー市」も開催され、さらに商店街はにぎわう。下野さんは「店主が昼間から飲んでいる日も。『街のリビング』として気軽に遊びに来ていただければ」。

写真・文/編集部 秋吉真由美

清川リトル商店街

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