■システム手帳に新サイズ登場
TOHJIでは
1年使い切りタイプや革製品まで500円~16万8,000円まで約800種の幅広い品ぞろえを展開しており、幅広い年齢層の利用客が訪れている。
年齢層が幅広いため、同店の売れ筋はさまざま。
A5サイズなどノートも兼用して使える広いスペースにたっぷり書き込むタイプが主流というが、同店手帳売り場の福田香織さんの一押しは縦はバイブルサイズで横はA5サイズという新サイズのシステム手帳。「バイブルのコンパクトさを生かしつつ、書き込むスペースを広げた画期的なサイズ」と福田さん。リフィルやカバーも豊富にそろっており、20~40代のビジネスマンを中心に人気を集めている。「今後定番化する注目のサイズ」という。
■ユニーク手帳も続々
雑貨館インキューブでは、定番から個性派まで約
6,000種をそろえる。「今年はビジネスカジュアルのデザインが豊富」と同店手帳担当の中村ふみ江さん。ビジネスシーンで使えるものが近年は人気が高く、比較的カジュアルなデザインの商品を出していたメーカーもビジネスよりのデザインが多くなっているという。中身のデザインについては「近年流行っているのは書き込むスペースが多く、日記帳感覚で使えるブロックタイプ。縦・横の時間軸のバーチカルタイプも定番化している」と中村さん。
今年はユニーク手帳も続々と入荷。
プロゴルファー・石川遼選手の父・勝美さんのゴルフ解説が付いた手帳(2,835円)も登場。石川選手の体重移動についての解説やゴルフ場一覧、自身のスコアが書き込める内容で「ゴルフ好きにはおすすめ」。そのほか、Dr.コパさんの風水手帳や就職活動の極意を書いたもの、若年層に人気の詩人・きむさんのメッセージ付き手帳、飛び出すスイーツ手帳、バッグで探す手間が省けるストラップ付きのコンパクト手帳などバラエティー豊富にそろっている。
■スマートフォンにも負けない便利手帳も
昨年に比べて両店ともインデックスやシールなどをはじめとする手帳雑貨のコーナーを拡大。TOHJIはインデックスのほか、書く時に伸ばせる伸縮ボールペン(315円)や手帳にはさめるミニハサミ(777円)などをそろえコーナーを充実させた。インキューブも書き込んだ文字の上に張れるシースルータイプのシール、付箋として使えるキャラクターシール、手帳バンドなど昨年に比べ手帳雑貨を2~3倍に拡大している。中村さん自身も手帳にはさんで10種以上のシールを常備。「スケジュールの重要度に合わせて使えて見やすくできる」。
最近は、勤務シフトや予定をすべて管理できるスマートフォンを持ったユーザーが増え、手帳を持たない人も増えてきた。ユーザーの手帳離れに対抗してか、「スマートフォンの便利さに負けない便利手帳もそろっている」と中村さん。システム手帳だがミニ5サイズ(カバーのみ5,250円)で、スケジュールやメモ帳としての利用はもちろん、名刺や小銭入れとしてカスタムできるほか、お札も入れられるデザインになっており、「これ一つで身の回りのものがすべてそろう。先日接客したスマートフォンユーザーのお墨付き」という。
ゴルフ手帳に風水手帳・・・ユニークな手帳がズラリ。デザインも豊富で選択肢が増えた一方、自分にぴったりの手帳選びは真剣そのもの。手帳担当の2人は「それぞれのライフスタイルに合ったデザインをじっくり選んで」とも。
取材・文/編集部 秋吉真由美