特集

今年で10周年
天神一帯で取り組む企画「天神のクリスマスへ行こう」

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■今年10周年の「天神のクリスマスへ行こう」

11月20日、天神の街が一斉に光を灯した。イルミネーションの一斉点灯や連動企画を行い、天神一帯が一丸となってクリスマスを盛り上げようとWeLove天神協議会が2001年より行っているキャンペーン「天神のクリスマスへ行こう」。10周年の節目となる今年、同協議会はより一層の統一感を打ち出そうと共通ロゴと「天神に、輝きを。」という共通テーマを設け、警固公園や各商業施設のほか、渡辺通り、きらめき通りなど街路樹3カ所を含む22施設でイルミネーションを展開している。


●「エコ」なイルミネーションが登場
大丸・福岡天神店(福岡市中央区天神1)パサージュ広場には地球温暖化の影響で絶滅が危惧(きぐ)される白熊をモチーフにした高さ10メートルの巨大なクマのツリーが登場した。「エコ」をテーマに据え、巨大ツリーの表面にはペットボトル約2万3,000本を差し込み、「幻想的に仕上げた」(同社装飾担当の曾我季市さん)という。


巨大ツリーの横にはペットボトル約7,000本を使った高さ4メートルのツリー7本も設置。そのうち1本は、床を踏むと発電する「発電床」を組み込んだもので「親子で遊べるイルミネーションに仕上げた」という。LEDの電力はグリーンエネルギーを使用。

また、広場には2008年より同店が取り組んでいるペットボトルキャップを回収するクマ型のオブジェも設置している。開催当初はクリスマスまでの期間限定企画として、同年12月25日にはオブジェを撤去していたが、撤去後もボトルキャップが大量に入った紙袋が知らぬ間に放置されているなどの反響があり、年が明けた1月9日にオブジェを再設置した。年中継続した取り組みとして予想以上に定着し、今に至っているという。


回収を呼び掛けた結果、約2年間で6.3トンのボトルキャップが集まった。集まったキャップはNPO法人エコキャップ推進協会へ引き渡し、再資源化事業者への売却益を、ワクチン購入資金としてJCV(世界の子供にワクチンを日本委員会)へ寄付するという。


点灯時間は9時30分~23時(最終日は21時まで)。12月25日まで。


●「天神かっぱの泉」がクリスマス仕様に
今年3月に開業した福岡パルコ(天神2)も天神のクリスマスの一環でイルミネーションを展開している。都市景観賞を受賞し、同館の開業と同時に改修した、同館地下1階と天神地下街(天神2)と結ぶエスカレーター横の「天神かっぱの泉」にクリスマスをテーマにした映像を投影し、一味違うクリスマスを演出。映像は、立体の建物や造形物に映像を投影する映像作家・MASARU OZAKIさんが手がけた。


投影時間は毎日10時~22時30分の毎時0分、30分。12月25日まで。


●見ず知らずの誰かと交換するクリスマスプレゼント
イムズ(天神1)はユニークなクリスマス企画を実施。ミスターチルドレンやゆず、キマグレンなどのアーティストのPV演出などを手掛けるアートディレクター・森本千絵さんがプロデュースした「プレゼント交換ロッカー」が注目を集めている。


ロッカーに入っている誰かのプレゼントを受け取り、持参したプレゼントをロッカーに入れる。それをまた、見ず知らずの誰かが受け取る。どんな人の手に渡るのか分からないまま、見知らぬ人を思いながら書いた、メッセージカードも添えてロッカーへ――新感覚のプレゼント交換企画だ。


「メールでのメッセージ交換が主流の今、手紙をはじめ、相手との直接的なやり取りが大切」と森本さん。「飾るだけのクリスマスではなく、人のつながりが生まれるクリスマスになれば」。


プレゼントの目安は1,000円~3,000円程度で、プレゼント交換は期間中の金曜・土曜・日曜・祝日に行う。開催時間は、金曜=17時~19時、土曜・日曜・祝日=15時~18時。12月25日まで。


そのほか、岩田屋本店(天神2)は「ハッピー&フォーチュン」をテーマに天然のもみの木を使ったクリスマスツリーを設置し、約5万球の電球を使ったイルミネーションを展開している。天神地下街には3番街インフォメーションに約4メートルのティアラが登場しているほか、約590メートルの通路には140本の白木と約12万球のイルミネーションが点灯し、白い並木道に変身している。

■今後は天神と博多のコラボも

11月20日、警固公園で行われた一斉点灯式にはアーティストのKさんが登場し、トークショーやライブを実施、盛り上がりを見せた。今年、警固公園には映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の公開を記念した宇宙戦艦ヤマトのイルミネーションも登場し人気を集めているほか、土曜・日曜・祝日限定の「警固カフェ」も出店している。2001年より始まった同キャンペーンも開催当初に比べ、参加・協賛企業は約2倍になるなど、天神の街に定着したイベントに成長した。


来年秋には、岩田屋本店横の警固公園に面した場所に「バーニーズニューヨーク福岡店(仮)」が出店する。「来秋開業のバーニーズなど、どんどん巻き込んで天神のクリスマスを盛り上げたい」とWeLove天神協議会事務局の平井祥寛さん。「一帯での取り組みで天神地区の魅力向上につなげたい」と話す。


来年3月の九州新幹線が全線開通や新博多駅ビル開業に向け、盛り上がりを見せる博多エリアとも今年からイルミネーションの点灯時期を合わせた。「今後は博多エリアとのコラボ企画なども検討していきたい」と意気込みを見せる。




取材・文/編集部 秋吉真由美




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