劇団太陽族、新作発表で「ブロガー会見」-口コミ効果を期待

5月18日、「劇団太陽族」の主宰・岩崎正裕さんが、新作「越境する蝸牛(かたつむり)」について一般ブロガーを対象に「ブロガー会見」を行った。

5月18日、「劇団太陽族」の主宰・岩崎正裕さんが、新作「越境する蝸牛(かたつむり)」について一般ブロガーを対象に「ブロガー会見」を行った。

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 西鉄ホール(福岡市中央区天神2)で5月18日、関西を拠点に活動する劇団「劇団太陽族」の主宰・岩崎正裕さんが、新作「越境する蝸牛(かたつむり)」についての会見終了後、一般ブロガーを対象に「ブロガー会見」を行った。「ブロガー会見」実施は同ホール初。

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 会見に参加したのは、自身のブログへ主に福岡の演劇について書き込みを行っている20代後半~30代の男女7人のブロガー。関係者が実際に検索して探し出したという約20人の個人ブロガーに会見案内をメールで送付して参加を依頼したという。

 アットホームな雰囲気で行なわれた会見では、多くの質問も飛び出した。演劇そのものについての質問も多く、「映画などと違い、気軽に行くには金銭的な問題もある気がする」という質問に岩崎さんは「料金…、実演の良さもあるけど」と苦笑いする場面も。最後は通常の会見同様、写真撮影の時間も設けられ、「写メもOKです」の声に、参加者は一斉に携帯電話を取り出し、撮影。岩崎さんは「新鮮で楽しかった。ぜひ恒例化してほしい」と話していた。

 西鉄ホールプロデューサーの中村さんは、クチコミ情報ポータルサイト「CoRich(こりっち)」の舞台芸術コーナー「人気劇団ランキング」の上位を占めるのが、福岡で開催している「演劇フェスティバル」出演劇団というデータを基に、同サイトのランキングに投票している割合が福岡在住の人が多いという点に注目。同企画を設けたという。マスコミの視点とは違った目線で、あえて主観的に感性のまま、考えを書いてもらい「口コミ効果」を狙う。観劇後の感想をブログに書く人も多く、今後はブログも大切な宣伝方法の一つと確信したという。

 オウム真理教事件、神戸児童連続殺害事件など、社会で起こる事件や現象をモチーフに取り入れてきたことから、「社会派」と称されることが多いという同劇団の本作品は、「2007年の国民投票法案可決後、憲法があっさり改憲され、新自主憲法の下、自衛隊は『自衛軍』と名称を変えた。賛否に分かれる『自衛軍』の存在」をテーマに、この社会問題は20年後、日本でどういう結果をもたらし展開していくのかを岩崎さんは描き、また観客に問いかけたいという。

 公演は7月7日・8日、同ホールで予定。料金は、前売り=3,500円・当日=3,800円。

劇団太陽族西鉄ホール

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