アウトドア用品の販売などを手がけ、環境問題への取り組みも積極的に行っている「パタゴニア日本支社」(神奈川県鎌倉市)は10月19日、九州初の直営店「パタゴニア 福岡」をオープンした。国内直営店としては14店舗目。
地上5階建てで、店舗面積は国内最大級の116坪。全5フロアを展開し、各フロアのメーン商品は、1階=スキー・スノーボード用品、2階=登山用品、3階=キッズ・ライフスタイル(レディース)、4階=ライフスタイル(メンズ)、5階=オーシャンスポーツ用品。同社広報の柿原貴行さんは「1フロアごとにコンセプトが確立しているので、次は何だろうと楽しめる構成にした」という。コアターゲットは特に定めず、20代・30代を中心に幅広い年齢層に向けた品ぞろえを行う。
商品以外にも、階段横には「ビジネスを通して環境危機の解決へ取り組む」という同社のコンセプトやエコ活動をパネルで紹介するほか、環境保護をメッセージとしている写真家の村山嘉昭さんの作品8点や、キッズフロアでは「和白干潟を守る会」代表で切り絵画家のくすだひろこさんの作品も展示している。
ラック・ハンガーなどの商品陳列に使用する什器の素材はすべて、「木」に比べて成長が早くエコの観点から見直されつつある「竹」を採用。商品にはオーガニックコットン、ヘンプなどを中心に使用している。同社は2010年を目標に全商品をリサイクルできる素材で構成する考え。
同店の岡秀樹店長は「環境問題やライフスタイルの提案まで、大名という立地の良さも生かして、幅広い年代への情報発信ができれば」と話している。