丹創社(福岡県大野城市)が運営する、商業施設「季離宮」(福岡市中央区今泉1)内の内装・リフォームを行う「cora crea」で11月1日より、「ソザイ展vol.2 博多織」が開催されている。
同展は、今年5月に開催された樹木をテーマにした「ソザイ展」に続く第2弾。当初はテーブルの断面や商品の製作工程などをテーマにしたシリーズ開催を予定していたが、「偶然の出会いや縁を生かそう」(同社の桑原寛幸さん)と急きょ、テーマを変更。今回は「博多織」をテーマにした展示会を企画した。
桑原さんは「『博多織』は、自分たちが住む街『博多』の伝統工芸品であるにも関わらず、あまりなじみがない。インテリアを通した『生活シーン』での提案で『博多織』を身近に感じてもらえれば」という。透け感のある素材で制作したタペストリーや、木材のフレームに博多織を立体的にあしらい、絵画のように飾ることができる作品、前回の企画展で好評だった「木のワインボトル」に博多織を巻きつけた作品など、「生活の一部」として取り入れられる計約40点の作品を展示する。
「博多織の素材はシルクで、着用する機会もないため、とても敷居が高く感じられるが、柄や色使いがとてもきれいでポイント使いにはぴったり。コースターやしおりなど使い方は幅広く自由。博多織に限らず、普段なかなか着る機会のない着物の使用例として、ヒントやきっかけを感じてほしい」(同)と話している。
営業時間は10時~20時。11月10日まで。翌11日からの第3弾は福岡の街を描いた、八咲潮さんの風景画展「Brushics@季離宮」、21日からの第4弾は合同展示会を予定している。