イムズのコンセプトを取り入れた芝居「クラブ・オブ・アリス」-来年2月公演

(写真左より)「アタシ」役の岩城さん、演出の田坂さん、「アリス」役の小島さん

(写真左より)「アタシ」役の岩城さん、演出の田坂さん、「アリス」役の小島さん

  • 0

  •  

 来年2月9日・10日にイムズホール(福岡市中央区天神1)での公演を控える舞台「クラブ・オブ・アリス」の演出家、出演俳優らが12月6日、会見を行った。

[広告]

 劇作家で女優の高泉淳子さん作の同作品は、高泉さんと役者兼演出家の白井晃さんを中心に活動していた劇団「遊◎機械/全自動シアター」が1995年に初演、2002年に浅野温子さん主演で再演された。今回の公演は「情報発信地」をコンセプトにする商業施設「イムズ」での公演ということで「利用客の目線に合った芝居」「(同館が)常に提案しているキーワード『今』を感じさせる芝居」の2点をテーマに作品の選定が行われたという。

 恋人もおらず、寂しい誕生日を迎える主人公、30代後半女性「アタシ」がアリスのワンダーランドに落ちてしまい、同じく年をとってしまった中年の「アリス」と出会う。「アタシ」が過去にした選択を変更したらどんな人生を送ってきたのか…と、追体験をしながらストーリーが進む。主人公「アタシ」はフリーで役者活動をしている岩城朋子さん、中年の「アリス」役は劇団「座”K2T3」所属の小島美紀さんが演じる。演出は「非・売れ線系ビーナス」の田坂哲郎さん。

 同ホールの通常の舞台は使用せず、客席の中心に「I」字の花道型のステージを設ける。ワンダーランドの穴に落ちるシーンなどがあることから、舞台の床が良く見えるようにと見下ろす形の客席とする予定だという。「小道具などもあまり使用せず、イムズのイメージに合った『おしゃれ感』をキーワードに衣装にもこだわり、役者の肉体を生かした舞台を表現していきたい」(田坂さん)と意気込む。

 岩城さんは「フリーで活動してきたので、いろんな方と一緒に演じられることが楽しみ。(自身より)若い方が演出をするのでわくわくしている」。小島さんは「台本を読むたび、新しい発見がある。(作者の)高泉さんらしい作品。楽しみ」と期待を寄せる。制作のアートマネージメントセンター福岡代表理事の糸山裕子さんは「稽古場ではいつも笑い声があふれている。年齢に関係なく楽しめる舞台にしたい」と話している。

 公演は2月9日=19時~、同10日=14時~・19時~の3ステージ。チケット料金は一般=3,000円、学生=2,000円(高校生以下、当日学生証持参)、ペアチケット=5,500円。ローソンチケット、チケットぴあで12月15日より販売する。

アートマネージメントセンター福岡

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース