学習障害を持つ画家「マッケンジー・ソープの世界展」-県立美術館

福岡県立美術館で「マッケンジー・ソープの世界展&アベルあーと展」が開催

福岡県立美術館で「マッケンジー・ソープの世界展&アベルあーと展」が開催

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 福岡県立美術館(福岡市中央区天神5)で6月3日より、「マッケンジー・ソープの世界展&アベルあーと展」が開催されている。

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 マッケンジー・ソープさんは、読み書きが困難な学習障害「ディスレクシア」を持つ画家。幼少のころ、簡単な単語も書けないことから自身も「ただ勉強ができない」とだけ感じていたというが、38歳のときに初めて学習障害だということを知る。しかし、絵を描くことが好きだったソープさんは20歳で美術学校へ入学を果たし、生まれ持った才能を開花。現在はイギリスを拠点に活動している。「夢や希望などいろいろなものを吸収してほしい」との思いを込め、頭を大きく描いた子どもたちをモチーフにした代表作「イノセント」などで若い世代を中心に世界中にファンを持つ。

 会場にはパステル画や彫刻、版画など過去5年間にわたって制作した作品計55点を展示。希望に満ちあふれたポップな作品とは対照的に暗い色を使って「孤独」が表現された作品など、作品のカラーはさまざま。「その時のソープさんの感性が表現されている」(同展の企画を担当した市原清人さん)という。来場者は、指を使って描くパステル画の独特なニュアンスや細かさに見入っている。

 会場では障害者作業所の「アベル」(早良区)に通う、自閉症などの発達障害を持つ16人の作品18点も併せて展示している。

 開館時間は10時~18時。入場料は、当日一般=800円、学生=500円、小学生=300円。6月8日まで。同7日はソープさんの来館も予定している。

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