クラブ＆レストランの「ビルボードライブ福岡」（福岡市中央区天神2）が8月2日で閉店することが決まった。

　同店は、2006年8月に米国ビルボードと日本国内での独占マスターライセンス契約を締結した阪神コンテンツリンク（本社＝大阪市福島区）が運営。2007年8月にオープンした「東京ミッドタウン」内の東京店、同26日大阪・西梅田「ハービスPLAZA ENT」内の大阪店に続き、同9月3日に旧福岡ブルーノート跡にオープンした。

　ドナルド・フェイゲン、ウォルター・ベッカーから成るユニット「スティーリー・ダン」が華々しく飾ったオープニング公演から約2年での閉店となる。

　閉店の理由に「長引く景気の低迷」「福岡の音楽興行マーケットの縮小」を挙げ、「東京、大阪と違い、福岡は集客が困難な状況が続いた」と同社。年間動員数は約5万人にとどまり、オープン当初の年間目標6万人には及ばなかった。

　休演日のレストラン営業や、地元の若者に支持されているイベントとのコラボ企画、「高級イメージ」を壊そうと、同店限定で子ども料金を設けたキャンペーンも実施。昨年5月には「独自の切り口での空間作りが必要」と同店独自のブッキング担当を設け、アーティストの多様さを目指してきたが、ビッグネーム以外の公演チケットの売れ行きは東京・大阪に比べて低迷している状態が続いたという。

　開業から最終公演までの公演アーティスト数は計345組。最終公演のアーティストは未定。