先端が曲った主砲に花が咲いている巨大戦車が6月17日、イムズ(福岡市中央区天神1)地下2階に登場した。戦車の主砲や機関銃の銃口から花を咲かせたシンボルで、デザインを通じて「ピース」を呼びかけるプロジェクト「リタイアード・ウェポンズ」(東京都港区)が手掛けた。
リタイアード・ウェポンズは、広告プロデューサーの石川淳哉さん、アートディレクターの徳田祐司さんが2005年に立ち上げたピースデザインプロジェクト。グッズのデザイン・販売やイベントなどを通じて、国内外で活動を展開している。
縦約3.2メートル、横約10.3メートルの戦車型バルーンは、東京、ミラノ、ベルリン、ロンドン、京都で展示され、福岡は初上陸。会場では、真ん中に出現した巨大戦車の姿に携帯電話で撮影する買い物客の姿も多く見られる。
併せて、高さ約20メートルのボードに願い事を書いた花型のメッセージカードを貼りつける参加型企画「1万人のピースツリー」も実施。「世界が平和になりますように」「餃子とビール」など、来場者それぞれの「ピース」な言葉を自由につづっている。
石川さんと徳田さんは「この戦車や、ピースツリーに書くメッセージなどが、『平和』を少しでも考えるきっかけになれば」と話す。
営業時間は10時~20時。8月20日まで。