福岡市、よかトピア記念国際財団は6月7日、アジアの学術・芸術・文化に貢献した個人、団体を顕彰する「福岡アジア文化賞」の今年の受賞者4人を発表した。1990年に創設された同賞は今年で21回目。
「大賞」は、韓国の伝統楽器・カヤグムの演奏家で作曲家の黄秉冀(ファン・ビョンギ)さんが受賞。カヤグムの卓越した演奏や「世界へ視野を広げた作品を生み出す」(同賞委員会)と作曲家としても評価されての受賞となった。
「学術研究賞」には、政治学者・人類学者のジェームズ・C・スコットさん(アメリカ)、政治学者で日本の現代中国研究の第1人者・毛里和子さん(日本)の2人が、「芸術・文化賞」には、アジアと欧米の伝統を取り入れた演出が評価された舞台芸術家オン・ケンセンさん(シンガポール)が選ばれた。
授賞式は9月16日、福岡国際会議場(博多区石城町)で行われる。9月17日には、市内の高校・中学・小学校へ受賞者が訪問し、講演や生徒との交流を行うほか、同17日~19日は各受賞者による市民フォーラムも予定。