アクロス福岡文化誌編纂(さん)委員会は3月20日、福岡の「町並み」の歴史や魅力を紹介した文化誌「福岡の町並み」を刊行した。
2007年に刊行した「街道と宿場町」をはじめ、「ふるさとの食」「古代の福岡」「福岡の祭り」と福岡の魅力を知ってもらおうと毎年1巻ずつ刊行している同委員会。
誌面では福岡県内の町並みを「武家の町」「商家の町」「港の町」「産業の町」などに分類し、歴史や文化、建築様式などを紹介している。持ち歩けるガイドブックとして利用できるよう、略地図も掲載した。
「歴史的な町並みに興味を持ってもらい、過疎化している地区の観光客増加も期待したい」と総説を執筆した久留米工業大学建築・設備工学科教授の大森洋子さん。「福岡は経済だけでない、歴史も文化もある町と広く知っていただければ」と話す。
5月13日には大森さんを講師に迎え、アクロス福岡(福岡市中央区天神1)円形ホールで記念講演も予定する。
発行部数は1,500部、価格は1,890円。全国の主要書店で販売している。