天神の大型商業施設が加盟する団体「天神ユナイテッド」が6月5日、スマートフォンを使ったQRコード決済を天神エリアで推進する取り組み「キャッシュレスシティ天神プロジェクト」を発表した。
天神の12大型商業施設と国内主要8スマホ決済事業者が共同で推進する同プロジェクト。キャッチコピーは「いちばんキャッシュレスな街へ。」。スマホ決済の利用で国内外の客へ「利便性とお得」を提供することを目的とし、今秋をめどに天神12商業施設・約1600店舗で導入を予定する。
参加する国内主要スマホ決済事業者は「au PAY」「d払い」「LINE Pay」「メルペイ」「PayPay」「楽天ペイ」「7pay」「よかペイ」の8社。商業施設が利用する主なマルチ決済アプリは「スターペイ」。
「大丸福岡天神店」を皮切りに、今年6月には「新天町商店街」「ノース天神」「イムズ」「天神ビブレ」「レソラ天神」が導入を準備している。今後は今秋前後をめどに全12商業施設が順次導入を予定する。
2014(平成26)年に中国のQRコード決済「Alipay(アリペイ)」を導入し、現在では海外・国内合わせて7ブランドのQRコード決済を導入している大丸福岡天神店の取締役・万田高史さんは「国内ではQRコード決済への意識がまだ低いと感じている。今回の取り組みをきっかけに、さらに積極的に取り組んでいき、多くの国内客にも利用してもらいたい」と話し、「私たち商業施設は同プロジェクトに大いに期待している。当店としても積極的に参画することで、天神の街を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。
会見に参加した高島市長は「福岡市では昨年キャッシュレスに関する実証実験も行い、市内で新たにQRコード決済やキャッシュレスが進むような取り組みを進めてきた。民間の皆さんと協力して、福岡が最もキャッシュレスな街になっていくように、これからもチャレンジを続けていきたい」と話した。