「天神ルーチェ」などに都市景観賞-20周年記念行事も

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 福岡市は8月4日、福岡の個性や魅力づくりに役立ち、周辺環境に調和している建物に対して表彰する第20回福岡市都市景観賞を決定した。また、同賞20周年を記念して9月28日~11月5日、福岡市内各所で「景観フェスティバルin福岡」を開催する。

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 今年度の受賞は、立地に適合する工夫がみられた「天神ルーチェ」(中央区天神2)、1929年に建てられ懐かしさと趣を残す「日本基督教団福岡警固教会」(中央区警固2)、1830年に建てられ今も仕込み倉などに使用されている「濱地酒造」(西区元岡)など263件から7件、都市景観エッセーは97作品から4作品が選ばれた。

 天神ルーチェは「ぼかし絵のように浮かびあがる抑え気味の壁面は、茶席で庭の花を摘み取り、ただ1輪のみ床の間に飾ったわびの世界にも通じる手法」と評価され、また日本基督教団福岡警固教会は「蔦に覆い尽くされ建築という行為の歴史の重たさが伝わる」「周辺との対比が生む静謐な緊張感が爽やか」と評価された。

 記念行事では、屋上・壁面緑化のモデル展示や憩いの空間を提供する「緑の景観フェスタ」、寺や庭園にライトアップを行い夜間景観の魅力を紹介する「御供所ライトアップウォーク」、福岡市役所前のふれあい広場で小学生が作った灯明で飾る「天神灯明広場」などのイベントが行われるほか、NHK「趣味の園芸」キャスターの柳生真吾さんを迎えての講演会、都市景観賞20年を振り返る「景観が都市を創る」と題した展示会どの開催を予定している。

福岡市

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