イラストレーター・グラフィックデザイナーのIHANAI(イハナイ)さんの作品展「花の女神と星の船」が9月8日から、旧福岡県公会堂貴賓館(福岡市中央区西中洲6)2階で開催される。
福岡生まれのIHANAIさんは、武蔵野美術大学大学院在学中にフィンランドへ留学しデザインを学ぶ。デザイン事務所や広告代理店での経験を経て独立。イラストは独学で学んでおり、線画のイラストを得意としている。
同展は、昨年福岡市美術館で開催した作品展で好評を受けた「花の女神フロラ」の水彩画100点と、「12星座」の線画12点の計112点の二部構成で展示する。「花の女神フロラ」は、IHANAIさんが散歩道などで日々偶然に出合う花々を、花の女神の姿を借りて100枚描き続けた水彩作品。「12星座」は、アートブック「スターシップ」を作った時に描いた12星座のイラスト作品。
IHANAIさんは「今のタイミングで花と星をテーマにした作品を展示することにしたのは、作品のもつ適度な距離の優しさや静けさ、清冽(せいれつ)さが、今の世の中の気分や、貴賓館の落ち着いた空間に合っていると感じたから。心が少し満たされたり、整ったりする体験になれば」と話す。
開館時間は9時~18時。月曜休館。入館料は、大人=200円、子ども=100円、6歳以下・65歳以上は無料。9月27日まで。