ワークショップと展覧会のイベント「スザキの森のアートピクニック」が現在、福岡県立美術館(福岡市中央区天神5)で開催されている。
今夏から工事に入る須崎公園(天神5)をテーマに、現代美術アーティスト・オーギカナエさんのワークショップと展覧会。須崎公園で森の木々の肖像画を描いたり、木や葉っぱ、道の模様をフロッタージュ(こすりだし)で集めたりしてもらう。
オーギさんは1963(昭和38)年佐賀県唐津市生まれ。絵画やワークショップ、舞台美術のほか、移動式の茶室「イエロースマイル」で行うお茶会など、様々な表現に挑戦。久留米市を拠点に活動している。
6月1日~27日に開催のワークショップ「森のフロッタージュ」では、美術館入り口に紙と画材を用意。参加者は自由に取って、須崎公園の木や葉っぱ、道やベンチなどの模様を、紙にこすりだして描き集めることができる。同館設置のポストに投函し、オーギさんの展覧会の作品の一部となる。開館中は誰でも参加でき、参加費は無料。
6月27日13時30分~15時30分に開催のワークショップ「森の肖像画」では、オーギさんの講義の後、須崎公園の好きな場所で木の肖像画を描く。描いた木の肖像画はオーギさんの展覧会で展示する。
7月13日~18日は、オーギさんの展覧会「森で会いましょう」を開催。2つのワークショップで作った木の肖像画やフロッタージュをオーギさんの作品とともに展示する。観覧料無料。
同館学芸員の藤本真帆さんは「何十年にもわたって天神の街に寄り添い続けた須崎公園。その須崎公園は今年の夏から新しいステップに向けて長期工事に入る。須崎公園の今までとこれからに向き合うために、オーギカナエさんとワークショップや展覧会を企画した。ぜひ立ち寄ってもらえれば」と参加を呼び掛ける。
ワークショップ「森の肖像画」の対象者は子ども(5歳以上小学生以下)と保護者で、5組限定。事前予約が必要(福岡県立美術館TEL 092-715-3551)。展覧会「森で会いましょう」の開催時間は10時~18時。