草刈機製造販売などの「オーレック」(福岡県八女郡広川町)が運営する、農や食をテーマにしたカフェや図書、イベントスペースを設ける「OREC green lab 福岡」(福岡市中央区赤坂1)が10月26日から、オープン2周年を記念したイベントを開催する。
「OREC green lab 福岡」は「人と農・自然とのつながりを身近に感じられる場所」をコンセプトにした施設で、2019年10月31日にオープンした。2周年記念イベントでは、県内4校の農業高校生が育てた野菜と加工品の販売を日替わりで行うほか、コーヒーのいれ方ワークショップや、抽選会などを行う。
10月26日~29日は、福岡農業高校(太宰府市)、遠賀高校(遠賀郡遠賀町)、行橋高校(行橋市)、糸島農業高校(糸島市)の県内4校の生徒が育てた野菜と製造した加工品合わせて15種を、生徒自らが店頭に立ち日替わりで販売する。販売品は、鶏卵、レタス、肉みそ、新米(夢つくし)、いちごジャムなど。福岡市の中心部で開催することで、普段農業と関わりが無い人にも興味を持ってもらい、新型コロナ禍で対面販売の機会が減少した農高生には消費者の声に直接触れる機会を創出する。同社が「農高生に思い出をつくってほしい、そして多くの人に愛情のこもった作物を届けたい」という思いから、コラボレーションを持ち掛けたという。
10月30日には、有機栽培&フェアトレードの豆を自社で焙煎(ばいせん)しているコーヒー店「POPCOFFEES」(福岡市東区美和台4)のスタッフを講師に招き、コーヒーのいれ方ワークショップを行う(定員5人、参加無料)。申し込みは同施設公式インスタグラム、店頭で受け付ける(先着順)。
イベント開催期間中は、季節限定ドリンク「お米ラテ 安納芋」の販売や、同施設のカフェ商品を購入した先着250人を対象に、無農薬米1キロや煎茶、紅茶、ほうじ茶などが当たる抽選会などを行う(抽選会への参加は、レシートの提示が必要)。
オーレック経営総合部ブランディング広報グループの古賀有沙さんは「県内4校の農業高校生とのコラボ企画では、コロナ禍で文化祭などが無くなり、今回初めて対面販売を経験する学生も参加する。イベントを通し、さまざまな人に農に触れ興味を持ってもらうことで、未来の農業を盛り上げるきっかけになれば」と話す。
営業時間は9時~17時。農高生による野菜・加工品の販売は11時~15時。ワークショップは定員以上の参加希望があった場合、立ち見での見学を受け付ける。