展示会「中村信喬 守護の像展」が10月5日、福岡三越(福岡市中央区天神2)9階「三越ギャラリー」で始まった。
人形師・3代目中村信喬さんの7年ぶりとなる大規模個展。中村さんは1957(昭和32)年福岡県生まれ。1979(昭和54)年に九州産業大学芸術学部美術学科彫刻専攻を卒業し、1983(昭和58)年には人形作家で重要無形文化財保持者・林駒夫さんに入門した。2006(平成18)年には福岡県文化賞(創造部門)を受賞。2016(平成28)年には、商業施設「KITTE博多」入り口付近に設置された「エンジェルポスト」を制作した。今年、福岡県無形文化財保持者に認定されている。
同展で中村さんは「守護の像」をテーマに人々の不安や苦しみが少しでも安らぎ、未来への希望を守るものとして、人のそばで見守る人形「守護の人形たち」を制作したという。会場では、魔をはらい不老長寿を授けるという鬼の人形「千壽(せんじゅ)の鬼」、森の守り神「芭蕉」、花の精霊「花嵐(からん)」、星座をつかさどる「星辰(せいしん)」、特別企画品「鬼の福助」など作品約70点を展示する。
開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。今月10日まで。