クラフトチョコレート専門店「to chocolate(トゥチョコレート)」(福岡市中央区六本松1)が11月5日、オープンした。
同店は、カカオ豆の焙煎(ばいせん)からチョコレートになるまでの全工程をオーナー・ショコラティエの渡邉裕佑さんが行う。渡邉さんは、福岡の菓子店でパティシエを8年間務めた後、製菓専門学校で5年間講師を務め、同店を開業した。「本物のチョコレートを知ってほしい。飾らず、素朴で、街になじむ店を目指す」と渡邉さん。
店舗面積は10坪。販売スペースの横に厨房(ちゅうぼう)を構え、客がガラス窓越しに作業風景を見られるようにした。店名は、「自然から人へ、人から人へ。誰から誰かへと思いをつなぐチョコレートや菓子を届けたい」との思いで付けた。
仕入れたカカオ豆は、発酵、乾燥、焙煎、皮と身を分け身だけすりつぶす工程などを経て、チョコレート生地となる。生地を熟成し、温度を調整して安定させ、型に流して成形するとチョコレートが出来上がる。焙煎からラッピングまで手作業で行い、板状のチョコレート「チョコレートバー」は出来上がるまで1週間かかるという。
カカオ豆は、エクアドル・マダガスカル・ベトナム・コスタリカの4つの産地のものを採用。ラインアップは、「チョコレートバー」(産地ごと4種=各1,400円)をはじめ、ガナッシュ(生チョコ)入りの「ボンボンショコラ」(同=各1,500円)、カヌレ(プレーン=250円、ショコラ=350円)、「アマンドショコラ」(1,000円)、「ノワゼットショコラ」(1,100円)をそろえる。
渡邉さんは「普段食べている、あるいは知っているチョコレートとは違いを感じてもらえるはず。産地ごとの特徴や違いも、味わって楽しんでもらえれば」と呼びかける。
営業時間は10時~18時(チョコレートがなくなり次第終了)。水曜・木曜定休。