アートギャラリー「KOZENDO(こうぜんどう)」(福岡市中央区平尾3)で現在、初の展示会「KOZENDO Exhibition」で福岡・佐賀・大分在住5人の作家によるグループ展が開催されている。
「KOZENDO」は2021年9月にオープンしたアートギャラリー。空き家となっていた築60年の家を改修し、1階にギャラリー、2階に茶室を設けている。店舗面積は約30平方メートル。店名は、KOZENDO店主で橋詰順子さんの曽祖父が趣味の収集品に名付けていた「浩然堂文庫」に由来するという。「浩然」は、心などが広くおおらかでゆったりとしているさまを表す。橋詰さんの実家にたくさんあるという曽祖父が趣味で集めていた収集品をディスプレーなどに活用できないかと、ギャラリーと茶室を開いた。橋詰さんは「お茶をたしなんでいると、竹、焼き物、絵画などに触れる機会が多いので、手仕事の素晴らしさを伝えたいという思いもあった」と話す。
同グループ展では、福岡・佐賀・大分在住の作家5人の作品を展示・販売する。メンバーは、井戸茶碗など茶陶を中心に制作する福田鈍庵さん、食卓になじむシンプルでやさしい器を作るという鬼崎琢智さん、半磁器の粘土を好み、薄さを追求した作品や正反対に分厚く力強さを強調した作品にも取り組むという花城紀之さん、「籠」をメインに竹製品全般のデザイン・制作を行う西本有さん、鉛筆やペンなどを使った絵画作品・陶芸・デザインなどを行う福田尚平さん。
会期中の2月11日14時からは、同ギャラリーに隣接するビュートリアムビル2階「スラッシュモブ」で、同作家4人によるトークイベント「おはなしの会」を開催する。テーマは、陶芸、竹細工、細密画の異なるジャンルで活躍する各作家の制作活動や、工芸の世界に入った経緯など。定員30人の事前予約制で、会費は1,000円。予約はホームページで受け付ける。
開催時間は11時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。2月14日まで。