複合施設「福岡大名ガーデンシティ」(福岡市中央区大名2)のタワーが4月6日、オープンした。
天神地区に新たな空間と雇用を創出しようと福岡市が取り組むプロジェクト「天神ビッグバン」の一環。開発は積水ハウス、西日本鉄道、西部瓦斯、西日本新聞社、福岡商事の5社で構成した大名プロジェクト特定目的会社。
6月の施設全面開業に先駆け、タワー棟の5~16階オフィスフロア、3~4階のカンファレンス施設、1階~2階の商業施設3店舗が4月に先行オープンした。同日、内覧会や基調講演、タワーオープニングイベントが行われた。
4月1日から入居を始めたオフィスフロアは、ワンフロア約2500平方メートル。災害などによる停電対策として、3回線スポットネットワークによる受電、ガスコージェネレーションシステム(発電機)による電源確保などを講じる。現在、入居と申し込みで約半数のテナントが決定しているという。入居企業は、キリンビール、ミルボンなど。
カンファレンス施設「DAIMYO CONFERENCE(ダイミョウ カンファレンス)」は国際会議や役員会議などの利用を想定した「Board Room(ボードルーム)」や、最大収容人数240人の「Link Room1」など全9室の会議室を設ける。吹き抜けのエントランスロビーには、八女市の和紙を500枚使ったアートワークを天井からつるすほか、福岡県大川市で製作した1枚板のテーブルを置き、青のソファと黄色のじゅうたんを敷くなど、「和と洋を掛け合わせたオリエンタルな空間」を演出する。
先行営業店は、福岡の赤坂に次ぎ2店舗目となるギフト専門のフラワーショップ「BAROQUE(バロック)」、九州初出店のイタリア発ファッションブランド「N°21(ヌメロ ヴェントゥーノ)」、直営の常設店は九州初というイタリア発レザーブランド「BONAVENTURA(ボナベンチュラ)」の3店。6月8日には新たに15店がオープンを予定している。
6月8日には商業施設全体での営業が始まるほか、タワー棟17~24階の「ザ・リッツ・カールトン福岡」は6月21日に開業を予定している。