「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」が現在、福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園)1階、特別展示室で開催されている。
右=装飾皿「ビザンティン風の頭部:ブロンド」 1898年、左=装飾皿「ビザンティン風の頭部:ブルネット」 1898年
アルフォンス・ミュシャ(1860年~1939年)はアール・ヌーボーの画家として、演劇ポスターなどの作品で知られる。優美な女性像と花々との組み合わせが特徴で、作品ジャンルは多岐にわたる。同展は、ミュシャの故郷チェコ在住のズデニェク・チマル博士のコレクションからミュシャ芸術の中でもデザインの仕事に着目し、書籍の挿絵、ポストカード、菓子や香水のパッケージ、宝飾品などを中心に、油彩画、水彩画、写真など169点の作品を展示する。
会場は5章構成で、第1章はミュシャが挿絵画家として活動を始めた時の作品を展示する。第2章では、劇「ジスモンダ」のポスターや、連作装飾パネル「四季:春、夏、秋、冬」などの作品を展示し、第3章はパッケージデザインや切手、紙幣、宝飾品など生活の中で見ることができた作品を展示する。第4章ではミュシャが撮影した家族や友人などの写真、学生時代の素描など、第5章はオリジナル作品や直筆作品などを見ることができる。
グッズも約170点販売する。展示会オリジナルの「ラングドシャ」(2,500円)や、「ミニゴーフル」(1,188円)、アクリルスタンド(1,100円)、マスキングテープ(495円)など。福岡会場限定で、福岡でチョコレートや焼き菓子の製造販売を行う「チョコレートショップ」(綱場町)とコラボした「博多ロッシェ」(8粒=1,620円)も販売する。
開催時間は9時30分~17時30分(入館は閉館30分前まで)。月曜休館。観覧料は、一般=1,700円、高・大学生=1,000円、小・中学生=600円。6月4日まで。