創業60年の酒店「友添本店」(福岡市中央区春吉2、TEL 092-761-6027)がリニューアルして4月23日で2カ月がたつ。
「友添本店」は1963(昭和38)年に創業し小売りなどを行う酒販売店。店舗面積は1、2階合わせて約100坪。日本酒、焼酎、ワイン、リキュールなど、1000種以上の商品を取り扱う。ラインアップは「高橋商店」(八女市)の「繁桝 大吟醸50」(720ミリリットル=1,899円)、「三井の寿」(大刀洗町)の「純米吟醸 +14大辛口」(同=1,639円)、「西吉田酒造」(筑後市)の「本格麦焼酎 つくし 黒」(同=1,452円)、「小鹿酒造」(鹿児島県鹿屋市)の「生誕50周年企画作品『仮面ライダーver.(シン・仮面ライダー)』コラボ焼酎」(2,750円)など。
リニューアルは、特に若い世代をターゲットにした新規の顧客開拓や、酒店のハードルを低くし安心して購入できるような店づくりを目的に、「体験型お酒選び」のコンセプトの下、行った。リニューアルや新サービス開発、アプリ制作に当たり、九州大学発のベンチャー企業「23(トゥースリー)」(大名2)にコンサルティングを依頼した。社長の友添健二さんは「地元の大学で、かつ新規顧客のメインターゲットであるZ世代を中心に構成されていることが依頼した理由の一つ」と話す。リニューアル後は有料試飲や蔵元のワークショップなどを行っており、今後は友添さんや店長の榊晴海さんによるワークショップや蔵元見学ツアーなども予定しているという。
リニューアル後の新しいサービスとして、「ちょこっとトライするシステム」から名付けた、約200種類の酒を1杯から有料試飲ができる「ちょっこトライル」(45ミリリットル=280円~)や、100ミリリットルと200ミリリットルの量り売りで「ボトルでトライするスタイル」の「ボトライル」(100ミリリットル=300円~)、店にあるボトルを数人でシェアし、自分の希望の量だけキープできるサービスの「バーチャルボトルキープ」を始めた。新しく制作したアプリ内で注文ができる。
2階では、蔵元や酒のことを学ぶワークショップを行う。「蔵元から直接話を聞ける貴重な機会で、リラックスして学べるワークショップになっている」と榊さん。次回は4月21日18時30分から、「西吉田酒造」の「博多焼酎ワークショップ」の開催を予定している。会費は3,000円。定員は15人。
榊さんは「今後も、友添本店だからできることを企画していきたい。気軽に店舗にも足を運んでもらえたら」と話す。
営業時間は11時~21時。水曜定休。