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福岡大名ガーデンシティに「ザ・リッツ・カールトン福岡」開業 九州初進出

「ザ・リッツ・カールトン福岡」の客室「ザ・リッツ・カールトン スイート」

「ザ・リッツ・カールトン福岡」の客室「ザ・リッツ・カールトン スイート」

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 複合施設「福岡大名ガーデンシティ」(福岡市中央区大名2)内のホテル「ザ・リッツ・カールトン福岡」が6月21日、開業した。

グランドオープニングセレモニーの様子

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 4月にオフィス・会議フロア、6月に商業フロアの「福岡大名ガーデンシティ・ビオスクエア」がオープンし、今回のホテル開業でグランドオープンとなる「福岡大名ガーデンシティ」。

 同ホテルは、マリオット・インターナショナルのホテルブランド「ザ・リッツ・カールトン」として日本では大阪、東京、沖縄、京都、栃木に次ぐ国内6軒目、九州初進出となる。同日9時から、同ホテル1階エントランスで行われたグランドオープニングセレモニーには、マリオット・インターナショナルの日本・グアム担当エリアヴァイスプレジデントのカール・ハドソンさん、同ホテル総支配人のラドゥ・チェルニアさん、高島宗一郎福岡市長、積水ハウス社長の仲井嘉浩さんなどが出席。テープカットを行った。

 カールさんは「世界最高峰のサービス基準を設定し、ブランドを作り上げてきた。福岡を訪れる人を思い出に残る旅行体験でお迎えできることをうれしく思う」とあいさつした。高島市長は「ついに、悲願のザ・リッツ・カールトン福岡オープンを迎えた。世界から福岡にお越しいただく人を、ザ・リッツ・カールトン福岡の最高のサービスとともに、地元一体となってお迎えし、ここから経済を盛り上げていきたい」と話した。

 ザ・リッツ・カールトン福岡は、「福岡大名ガーデンシティ」のオフィス・ホテル棟「TOWER」の1階、3階、18階から24階に入居する。ホテルのデザインは、博多織や籃胎漆器、久留米絣など福岡の伝統工芸品からインスピレーションを受けて、糸を紡ぎ「織る」ことを表現した。

 1階には「宗像大社」(宗像市)がモチーフのアートを展示したアライバルロビーを設ける。3階には、「博多祝いめでた」をモチーフに、歌詞に出てくる櫛田(くしだ)神社のイチョウを表現した組子細工を施したウエディングチャペル、24階には、船をテーマとしたバー「Bay」や、博多湾が見える宿泊者専用の有料の25メートルプール、クラブルーム・スイートルームの宿泊者が利用できるラウンジ「ザ・リッツ・カールトン クラブ」などを設ける。

 ラテン語で「ミドリ」を意味し、「Farm-to-Sky 地産地消(農場から、空へ)」をコンセプトに、九州産野菜を使った料理などを提供する洋食レストラン「Viridis(ヴィリディス)」、会席・すし・鉄板焼きを提供する複合型レストランで、九州産の食材や器を使う日本料理店「幻珠(げんじゅ)」、あまおうのイチゴジャムや八女抹茶、福岡の小麦などを使った「ザ・リッツ・カールトン福岡 アフタヌーンティー」(7,800円)などを提供するカフェ「Diva(ディーバ)」などを備える。

 客室は、50平方メートルのゲストルーム147室と、75平方メートル以上のスイートルーム20室を備える。客室は、福岡の街並みを望む「福岡スカイライン」、大濠公園が見える「パークビュー」、博多湾や能古島などが見える「ベイビュー」などから選ぶことができる。ダイニングルームとサービスキッチンを備えた132平方メートルの「プレジデンシャルスイート」と188平方メートルの「ザ・リッツ・カールトン スイート」はそれぞれ1室のみとなる。

 ラドゥさんは「宿泊された後もその体験がずっと心に残るような特別な思い出を紡いで行きたい」と話す。予約についても数週間はほぼ満室の状況といい「この需要は一時的なものではなく、今後も続いていくと見込んでいる」と話す。

 カールさんは「今年から来年にかけ、九州では『フェアフィールド・バイ・マリオット・佐賀嬉野温泉』、『フェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきは』、『フェアフィールド・バイ・マリオット・熊本阿蘇』『長崎マリオットホテル』のホテルを開業する。将来的には大分県にも含め、九州全ての県で開業したいと考えている。2回目に日本を訪れる海外からの観光客の約4割が、地方都市を訪れる、訪れたいという統計がある。地方都市に国際的なホテルを建てても、様々な体験ができる環境が整っていると思う。九州の存在感が上がることを期待している」と今後の展望を話す。

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