詩人・作家の最果(さいはて)タヒさんが選書した書籍やオリジナルグッズを販売するイベント「最果タヒ書店」が現在、ジュンク堂書店福岡店(福岡市中央区大名1)1階で開催されている。
最果タヒさんは、1986(昭和61)年生まれの詩人・作家。2006(平成18)年に現代詩手帖(げんだいしてちょう)賞、2008(平成20)年に第一詩集「グッドモーニング」で中原中也賞、2015(平成27)年に詩集「死んでしまう系ぼくらに」で現代詩花椿(げんだいしはなつばき)賞に選ばれるなどの受賞歴を持つ。詩のほか、エッセイや小説の執筆、作詞提供などでも活動する。同イベントは、同店を運営する「丸善ジュンク堂書店」(東京都中央区)と作家がコラボレーションする企画「作家書店」の第33弾。「作家書店」は、人気作家が店長として選書した本を紹介する企画として2003(平成15)年にスタートした。今回は「最果タヒ書店」として、最果さんが選書した書籍の展示販売や、最果さんの詩をデザインしたオリジナルグッズの販売などを行う。4月の「ジュンク堂書店 池袋本店」(豊島区)などを皮切りに、9月までの約5カ月間で全国の丸善ジュンク堂書店を巡回する。
会場では、「宇宙」「私の一瞬」「人と人」「孤独の名前」「他者について」「夢」の6つのテーマに合わせて、最果さんが選書した書籍を展示販売する。ジャンルは小説や漫画、絵本、詩集などで、最果さんの著作もそろえる。装飾として、同イベントのために最果さんが書いた書籍の紹介ポップや、最果さんの詩があしらわれた箱型の置き物なども展示する。
グッズのラインアップは、最果さんが自身のエッセイで「たべものの天才」と評するパフェにちなむ「詩のパフェグラス」(2,420円)や「詩のパフェスプーン」(880円)のほか、「詩のお香」(3種類、各2,420円)、「詩のハンカチ」(1,650円)などをそろえる。「作家書店」でオリジナルグッズを販売するのは、今回が初めてという。グッズや会場の空間デザインは、グラフィックデザイナー・アートディレクターの佐々木俊さんが務める。
開催時間は10時~20時。7月16日まで。