特別展「親愛なる友 フィンセント~動くゴッホ展」が3月15日から、福岡市科学館(福岡市中央区六本松4)3階企画展示室で開催される。
デジタル技術を使い、オランダの画家ゴッホの絵画作品を「動く絵画」として映像化した作品などデジタルファインアートを紹介する同展。企画制作は「ネオスペース」(甲府市)とアート空間ユニット「ワンダースクワッド」。2019年から長野、鹿児島、広島、岡山で開催し、福岡は5会場目になる。
「デジタルファインアート」は、純粋芸術(ファインアート)を題材に3DCGアニメーションや特殊効果などのCG技術を使って制作した作品を指す。
会場では、「動く絵画」約40点の展示、ゴッホの作品画像データ合わせて約860点を期間中3分割して投影する「ゴッホ・アーカイブホール」、ゴッホの画家人生を時代ごとに構成した映像で紹介する「4つの時代」、ゴッホの交友関係を肖像画で紹介する「肖像画ギャラリー」、「星月夜」「ひまわり」などゴッホの代表作品を映し出す展示、ゴッホの生涯を紹介するシアター展示、作品「夜のカフェテラス」に入り込んだような写真が撮影できるフォトスポット設置を展開する。絵画の実物は展示しない。
福岡市科学館・広報の衛藤清美さんは「ゴッホのファンには作品を理解する新たなアプローチの機会に、初めて芸術に触れる人にはファインアートを身近に感じる機会になれば」と話す。
開催時間は9時30分~18時(入場は17時30分まで)。火曜休館(3月26日・4月2日・4月30日は開館)。観覧料は、一般=1,500円(前売り1,400円)、高校生・大学生=1,000円(同900円)、小学生・中学生=600円(同500円)、未就学児(4歳以上)=300円(同200円)、3歳以下は入場無料。6月16日まで。