福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園)のコレクション展「源氏物語の世界」が現在、1階コレクション展示室、古美術企画展示室で開催されている。
紫式部が執筆した「源氏物語」にまつわる絵画や工芸など、17点を展示する。同館学芸員の宮田太樹さんは「源氏物語は、美術の中でも多く取り入れられているとても大事な存在。今年の大河ドラマにもなっていて、源氏物語や紫式部に関心が向いているこのタイミングでの開催により、多くの方に知ってもらう機会になればと企画した」と話す。
会場では、紫式部を描いた「紫式部図」や源氏物語の冊子を収めたたんす「竹長春花文蒔絵(まきえ)箪笥(源氏物語入)」、源氏物語の20の場面をピックアップし描いたびょうぶ「源氏物語図屏風」などを展示する。
宮田さんは「展示作品には源氏物語といえばここという、どこかで見たことがあるような場面が描かれているものもあり、親しみが湧く内容になっていると思う。1000年近く愛されている文学作品ということを感じてもらえたら」と話す。
開催時間は9時30分~17時30分(金曜・土曜は20時、入館は閉館30分前まで)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。観覧料は、一般=200円、高・大学生=150円、中学生以下無料。8月4日まで。