福岡市民会館(福岡市中央区天神5)の閉館に向けたイベントが来年1月11日から開催される。
「学術文化の向上等市民福祉の増進を図るため」を目的に、1963(昭和38)年10月に開館した同館。市民の文化芸術活動の場、文化芸術の鑑賞の場として利用されてきた。2025年3月23日に、老朽化のため61年の歴史に幕を下ろし閉館する。同館を継承する施設として、3月28日に「福岡市民ホール」(天神5)が開館する。
福岡市経済観光文化局文化まつり振興部文化施設課課長の山口学さんは「福岡市民会館は、西日本一の文化都市を目指し整備され、以後、福岡市の文化振興を担う拠点施設として、今日まで大きな役割を果たしてきた」と話す。同イベントは、感謝の気持ちを伝えるとともに、福岡市民ホールへの橋渡しとなるようにと企画したという。
1月11日・12日は「ありがとう市民会館~さよならステージ~」を開催。11日は、「ファンキーな仲間たちの集い」と題し、市民会館を利用してきた団体などによる作品展示やパフォーマンスを披露する(10時30分開演)。12日は、福岡市民芸術祭とのコラボイベントで、「市民芸術祭deアートな響演」と題し、市民芸術祭参加団体とプロのアーティストによるコラボステージを開催する(14時開演)。スペシャルゲストに舞踏集団「アバンギャルディ」も登場する。12日のみ要事前申し込み(11月29日まで)。入場無料。
1月20日~26日には、福岡市役所1階・多目的スペースで、市民から募集した同館にまつわる写真やエピソード、開館当初の写真などを展示する「市民会館 思い出写真展」を開催する。3月17日~20日は「施設開放DAY」とし、バックステージツアーや記録映像の映写会を実施。3月23日に閉館記念式典を行う。入館無料。
山口さんは「閉館と併せ、後継の福岡市民ホールの開館を記念したイベントも多数行うので、この機会に来場いただき、福岡市民会館から福岡市民ホールへと歴史がバトンタッチする瞬間を体験してもらえれば」と話す。