西日本鉄道は11月28日より、天神地区のバス停3カ所で「広告付きバス停新型上屋(バスシェルター)」の試行設置を開始した。
同事業は2003年の国土交通省の規制緩和により設置が可能となったもので、横浜市や名古屋市では既に導入されており、福岡市は全国で6例目。実施は同社とエムシードゥコー(本社=東京都)との共同によるもので、シェルターの建設・維持管理はエムシードゥコーが行なうため、同社は費用負担することなく新規シェルターの設置や既存シェルターの建替えができる。また、福岡市としても道路占有料や広告許可手数料などの収入を得ることができるなど、都市景観整備の新手法として現在、注目を集めている。
新型バスシェルターは「都市景観に適応したデザイン」(同社)で、風防ガラスや広告板で雨風を遮断できるようになっており、全国で初めてとなる地図案内サインが付いているのが特徴。また、最初の広告ポスターは女優のニコール・キッドマンさんを起用したシャネルの香水になっている。
設置場所は「天神日銀前19A・19Bのりば(昭和通り東向き)」「天神中央郵便局前16のりば(昭和通り西向き)」で、3ケ月の試行期間中に利用者や通行人などのアンケートを行い、安全・都市景観面で問題ないと判断されれば来年度以降の4年間で福岡市内のバス停約350カ所で導入する。