「釣船茶屋ざうお」などの飲食店運営を手がけるハーバーハウス（福岡市博多区）は10月9日、春吉のジャスマック酒肴小路1階に新業態「マルトク水産」（中央区春吉3、TEL 092-761-0109）を出店した。

　店舗面積は20坪。席数はテーブル＝14席、カウンター＝10席、店の外の立ち飲みスペース＝6席の計30席。内装は漁師の小屋をイメージ。各テーブル横には、魚を入れる「トロ箱」をイメージした荷物入れを設けたほか、内屋根にはトタン板を使用するなどディテールにもこだわったという。コンセプトは「古今東西 うまいものどころ」。「1匹だけでも良い素材があれば仕入れ、和食だけにこだわらず、素材を生かした料理を提供する」（同社の高橋和久社長）と話す。

　コアターゲットは20代後半～40代。客単価は5,000円～。高橋社長は「（出店の経緯を）『釣船茶屋ざうお』を経営しながら、もう少しターゲットを絞った店を出店したいと思っていた。（出店場所について）大名は若いイメージ。想定ターゲットを考えると大名よりも年齢が上がる今泉か春吉辺りを」と検討していたという。

　メニューは、マルトク刺身盛合わせ（2人前3,000円～）などの「和」メニュー以外にも海老カツサンド（800円）など約60種をそろえる。アルコール類は、日本酒（9種）、「日本料理には日本の風土で作られたものが合う」と日本産ワイン（7種）など。

　高橋社長は「家で料理を提供するような雰囲気でお客様と一緒に作り上げていきたい」と話している。初年度は5,800万円の売り上げを見込む。

　営業時間は18時～27時。月曜定休。

ハーバーハウス