西鉄ホール(福岡市中央区天神2)で5月28日、今夏に初の福岡公演を控える劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」の作・演出を担当した倉持裕(ゆたか)さんが会見を行った。
同劇団は2000年に倉持さんが設立。劇団名は「ペンギンが蒼ざめた杭を引っ張る」を意味する。旗揚げ当初は固定メンバーがいないユニットというスタイルをとっていたが、2002年には中心メンバーの小林高鹿さんとぼくもとさきこさんが正式加入し、劇団として始動した。
倉持さんは2004年、作品「ワンマン・ショー」で若手劇作家の登竜門とされている「岸田國士戯曲賞」を受賞。同劇団作品のほか、宮迫博之さん、佐藤江梨子さんらが出演した舞台「空中ブランコ」の脚本を手がけるなど、幅広く活動している。
作品タイトルは「審判員は来なかった」。架空の国「マリム」から独立した小国「ファリエロ」が舞台。新生国家「ファリエロ」の初代大統領に就任したKが立ち向かう国の問題を軸に、国の誕生から10年にわたる歳月を描く。床を回転させるまわり舞台を使用し、スピーディーに物語を場面転換させていくという。出演は倉持さんが「セルフをアドリブのように話し、独特の雰囲気を持つ人」と評するラーメンズの片桐仁さんほか7人。1人が4~5役を演じる。
6月に稽古が始まる。倉持さんは「まわり舞台ならではの舞台裏での早着替えを想像して笑ってもいいし、役者の演じ分けなど『演劇を見た!』と実感できる作品にしていきたい」と意気込みをみせる。
公演は8月2日・3日。チケットは、前売り=4,300円、当日=4,500円。5月24日から、同ホールホームページなどで販売する。
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