イムズホール（福岡市中央区天神1）で6月20日・21日に公演を控える、京都の劇団「ヨーロッパ企画」の作・演出の上田誠さん、役者の永野宗典さん、諏訪雅さんらが4月10日、会見を行った。

　同劇団は、1998年に同メンバー3人で結成。シチュエーションコメディーを得意とし、京都を拠点に活動している。昨年11月～12月に行われた4都市ツアー「火星の倉庫」では5,900人を動員。上田さんは、フジテレビ系で放送されたドラマ「ロス：タイム：ライフ」の脚本を手がけたほか、永野さんらの役者陣も出演を果たすなど、テレビ・ラジオなど公演以外の場にも活動の幅を広げている。

　結成10周年となる今回の記念公演のタイトルは「あんなに優しかったゴーレム」。「『ゴーレム』とは魂が吹き込まれた土人形。前回の公演では、終盤に突然『エイリアン』を登場させて驚かせたが、今回『ゴーレム』を登場させるかどうか…作戦を練っている（笑）」と上田さん。

　結成10周年について、永野さんは「次の10年につながるように頑張りたい。未来に向けての再出発になるように（笑）」。諏訪さんは「10年続くと思ってなかった。（今回の公演で）集大成的なものを見せようとするのではなく…次の10年につながるように頑張りたい」。「僕がさっき同じことを言った…」との永野さんのつっこみに、思わず諏訪さんが苦笑いし、笑いを誘う場面も。

　「立体で地形が表現できる点が舞台の魅力。（作品の組み立て方について）ストーリーなど断片的な部分は（自分の）中にあるが、あとは『見たことのないエンターテインメント』を目指して、役者と一体となって創り上げていく。特に今回は10周年なので、驚くような舞台を皆で作っている」（上田さん）。「福岡での公演は5度目。福岡の方にもっと会いたい」（永野さん）、「福岡では毎年『来年も来てください』といってくれるので裏切りたくない」（諏訪さん）と、それぞれ意気込みをみせる。

　公演は、6月20日＝19時～、同21日＝13時～・18時～の3ステージ。チケット料金は前売り＝3,300円、当日＝3,500円。ピクニック、チケットぴあほかで販売中。

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