一般公募作品すべてを展示する「フクオカフォトフェスティバル2008」が現在、アクロス福岡(福岡市中央区天神1)2階の交流ギャラリーで開催されている。
同展は、誰もが気軽に参加できる写真展として、2000年より開催されており、今年で8回目。今年は16歳~82歳の354人が出品。今年の募集テーマ「私の視点」をとらえた作品計552点が集まった。
同展を企画した井上純子さんは「8回目ということで、撮るモチーフが変わり、作品に変化が見られる常連の方や、毎年恒例の旅行で撮影された作品を出品する方など、作品で撮影者の人生や背景が見えてくるよう。本人に会わずとも、作品を通じた素敵な交流が続いている」という。
会場に並ぶ作品には、出品者の個性豊かなそれぞれの「視点」がある。今年は年月を超えて今、 ようやく日の目を見る作品があった。「昭和30年代・福岡」とのタイトルが付けられたその作品は、出品者の祖父が当時、撮影した写真のネガを偶然見つけた孫がプリントしたものという。親子三世代の時間軸を超えた写真は、デジタルカメラ全盛の中でもひときわ誇らしげな表情を見せていた。
そのほか、祖父と孫が一緒に出品した作品なども。井上さんは「すべての作品にカメラを通した人との交流の場が生まれている。(会場で)自分では見つけられない新たな視点の発見してほしい」と話している。
営業時間は10時~18時(最終日は16時まで)。入場無料。9月1日まで。