子育て中の母親を対象としたアート講座「ママとこどものアートじかん」が5月26日、紺屋2023(福岡市中央区大名1)内の「アート・ベース88」で始まった。
講座は、「子育てに関する講座はあるが、ママ自身の好奇心を満たせるようなものがない」と、講座の実行委員長を務める、3歳半の娘を持つ原田真紀さんが自身の経験から感じたことをきっかけに企画。乳幼児~小学校低学年の子どもを持つ母親を対象とし、子ども連れでも参加できる。
講座内容は、子どもとともに楽しめる福岡のおすすめレストランやデジカメの写真術を紹介する講座のほか、アクリル絵の具を使ったバッグ作りや子どもと一緒に美術館に行く体験講座など全6回11講座。「ママたちがリラックスして、授乳しながらでも聞くことができる時間にしたい」(原田さん)と講師は全員女性が務める。
開催初日に行われた「私とこどもに、とっておきのアートを」と題した講座では、講師を務めた原田さんがママと子どもに向けたアートの鑑賞ポイントなどを解説。子どもをおもちゃで遊ばせながらの自由な雰囲気の中、熱心に聞く参加者に「子どもと一緒に行き、より多くの作品を見せることは子どもの観察力、判断力、表現力の発達にもつながる。退屈させないため、子どもに作品について問いかけるなどの工夫を」(原田さん)と呼びかけた。
原田さんは「子ども中心の生活を送る『ママ』が主役になり、『自分らしさ』を再確認する時間が大切。子育てに追われるママや、孤立した子育てに悩むママの心に、アートを通してちょっとしたビタミンを注ぐことができれば」と話す。
全講座とも受け付けは終了しているが「今後もママに向けたイベントを企画していきたい」と原田さん。期間中、同会場では「ママがこどもに贈る、とっておきのプレゼント」をイメージした作品を集めた展覧会も開催している(講座開講日の10時~12時、7月4日除く)。