天神・大名エリアのWiFi化事業を展開する「天神・大名地域WiFi化推進協議会」は1月28日、韓国から旅行者を対象に、モバイル端末を使った社会実験を実施した。国土交通省のモビリティサポートモデル事業の一環。
現在地の確認や目的地までのルート案内、バスの利用案内などのアプリケーションを組み込んだiPhoneを使い、「目的地までたどり着けるか」「使いやすいか」などについて検証した。福岡市内を訪れる海外からの旅行者の自由観光の利便性向上を目的に、ガイドブックに頼らない、手軽なモバイル端末サービスのビジネス化を目指す。
今回は韓国・ソウル近郊からの旅行者20~50代の男女15人が参加。福岡観光コンベンションビューローを出発し、イムズ、福岡アジア美術館、岩田屋を通って出発地に戻るルートで、途中にバスでの移動項目も盛り込んだ。
iPhone片手に歩き、試行錯誤の末目的地に着いた参加者からは、「降りるバス停が分からなかった」「面白かった」「また使いたい」などの声が挙がった。
実験を担当した山下永子さんは「旅行者が苦手とするバス移動だが、天神地区はバスでの移動が便利。コンテンツの充実や改善点をまとめ、ビジネス化し天神地区の集客につなげたい」と話す。