西鉄ホール(福岡市中央区天神2)で9月に公演を控える劇団「キャラメルボックス」の製作総指揮を務める加藤昌史さんらが7月3日、公演に向けての意気込みを語った。
同劇団は1985年に結成。「社会人サークル」として週末のみの練習で年2回の公演を行ってきたが、結成3年後、本格的に活動を開始。公演回数を増やし、1990年12月に観客動員数1万人を記録。その後も着実に動員数を伸ばす。劇団には、俳優の上川隆也さんなども所属している。
今回の作品のタイトルは、同劇団の代表作「嵐になるまで待って」。1993年に初演。脚本・演出を手がける成井豊さんの「あたしの嫌いな私の声」が原作。2つの声を持つ男・波多野とその声を聞き取ることができる主人公・ユーリ、波多野の姉で耳の不自由な雪絵。この3人を中心に繰り広げられるサスペンス。「舞台化が不可能な作品を舞台用にアレンジした」(加藤さん)という。
前回の公演では、実際に耳の不自由な女優を起用。出演者の西川浩幸さんは「耳の不自由な人は、僕たちよりも視野が広いと感じた。僕たちが知らない世界を知っているよう。この糧を今回の公演に生かしたい」と意気込みを見せる。
公演は9月4日~7日の5ステージ。チケットは全席指定=5,500円。7月27日から、ピクニック(TEL 092-715-0374)などで販売する。
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