福岡都市フォーラム実行委員会は1月20日、今年4月に福岡市内で開催予定の「福岡都市フォーラム－天神を例に、これからの仕事、生活、都市のあり方を考える」の概要を発表した。

　同委員会は、昨年6月に設立した天神の「明治通り」を挟むエリアのマネジメント組織「天神明治通り街づくり協議会」が博多まちづくり推進協議会、福岡市、We Love天神協議会に呼びかけ、今月15日に発足。今年4月の同フォーラムに向けて「天神」「博多」が一丸となって取り組む。

　フォーラムでは、1974年にパリを本部に設立した世界50カ国の都市開発の実務専門家らが集う非営利団体「都市開発国際協会（INTA）」を招へい。メンバー約8人が福岡に5日間滞在し、視察するほか、行政をはじめ、企業、地域団体などにインタビューを実施。街を学んだ上で、福岡市内の模型を置きながら、都市開発や経済開発をテーマに国内外の専門家が共同でシャレット（専門家ワークショップ）を行うという。

　INTA招へいは、2004年に新潟県が実施して以来。「外部の意見を取り入れることでエリアの壁を破りたい」（同協議会担当者）。また昨年、INTAの事務局長はワークショップで福岡に訪れ、福岡タワーなどを視察。「『近くに山、海があり、恵まれている、世界に広く知られていない都市があったのか』と原石を見つけたような高評価を受けた」（同）とも。同委員会は、同団体の招へいで福岡の問題点の改善や新たな視点での提案、世界に置いた福岡の知名度向上を狙う。

　そのほか、フォーラムは市民参加の公開セミナーや都市ツアーも行い、都市開発に向けた街全体の理解を促す企画も予定しているという。

　開催期間は4月5日～9日で、アクロス福岡（福岡市中央区天神1）、西鉄イン福岡（天神1）などを会場に行う。