岩田屋本店(福岡市中央区天神2)本館地下2階に1月21日、老舗菓子店の石村萬盛堂(福岡市博多区須崎町)が手がけるギモーヴ専門店「CHOUWARI(シュワリ)」がオープンした。
ギモーヴとは、フランス語で「マシュマロ」の意味だが、日本では「高級マシュマロ」のことを指すことが多いという。同店は、石村萬盛堂の名物商品で約100年の歴史を持つ「銘菓 鶴乃子」の技術を生かした、「最も自信がある部門」(同社の石村僐悟社長)というマシュマロに特化した新業態。
店名は、口の中でシュワーッと広がる口どけのイメージと、伝統の技術を「守(シュ)」る、マシュマロという枠を「破(ワ)」る、マシュマロの型を「離(リ)」れる、から名付けた。
メーンとなる商品は、約10年前から企画・開発を行ってきたという、ギモーヴの中にソースやクリームを入れた、柔らかい食感が特徴の「ギモーヴ クリュ」(1個126円)。ラムレーズン、キャラメル、パッション、レモンなどスイーツとは比較的相性が良いソースやクリームを使ったものや、ピスタチオ、バジル、トマトなどを使ったものなど計10種をそろえる。従来の同社のマシュマロ製品は土産物として販売しているため、消費期限は比較的長めの2~3週間だが、同商品は「保存より食感の柔らかさを重視した」(石村社長)と2~3日。
そのほか、ギモーヴをマカロンで挟んだ「ギモーヴ ドゥ マカロン」(1個189円)5種、「銘菓 鶴乃子」のマシュマロ部分がレアタイプになった「ツルノコノコ」(1個147円)など7シリーズ24種のカラフルなギモーヴをそろえる。
「バレンタインデーで受け取ったハート(チョコ)を僕のハート(マシュマロ)で包む」(同)との意味を込めた、マシュマロの中にチョコレートクリームが入った同社の既存商品をグレードアップさせた「マシュマロ プレニアム」(1袋262円)など、バレンタイン、ホワイトデー商戦に向けた商品も。
「ギモーヴはいろいろな素材にも合い、アイデアは無限」と石村社長。シーズンイベントに合わせて新商品も開発していきたいという。コアターゲットは20~40代の女性。「(同店の)反応を見て、路面店や全国販売なども視野に入れている」(同)とも。
営業時間は10時~20時。